「やどる」

2018年10月27日~11月4日 ギャラリー心・台東区東上野

 

写真を撮っているとき、ファインダーの向こうから、ふと、視線を感じるときがあります。こちらが見ているはずなのに、見られている感覚。こんなときは、自分と相手がシンクロして、会話をしているような気になります。

目に見えるものと目えないものの間にあるゆらぎのようなもの、言い換えると、それが今回の写真展のテーマである「やどる」という感覚です。対象物の声にならないつぶやき「やどる」を感じながら撮った写真、約100点を展示。

「夢うつつ」 

2014年11月1~7日 ギャルリー根岸・台東区根岸

 

下町・根岸にある築百年の町家で、日常の生活の中や旅先で見つけたおぼろげで"夢うつつ"な景色、人々、動物などの写真を100点ほど展示。

 会場となる町家は隣の提灯屋さんとともに、写真展終了後すぐに壊され、数年後にはマンションになります。木造、黒塗り漆喰仕上げの町家は、東京では最も古い部類に入る建物です。今回の写真展はこの建物へのオマージュも兼ねています。伊東悦代の写真とともに、歴史ある町家の最後の姿も見ていただけたらと思います。  

「車窓・融ける風景・忘れえぬ人々」

2010年1030日~116日 平八ギャラリー・世田谷区上馬

 

融ける風景

車窓から見える風景は次から次へと流れてゆき、形をとどめないし、記憶にも残りにくい。その流れる風景を瞬間、カメラで切り取ってみた。

 その写真を見ると、自然の中に人間が、雲と大地の間に夕陽が、列車の窓ガラスと海との間に雨粒が融けていた。 

そこには、時の奥行きが感じられ、自分の記憶の中に眠っていたものが、そこに融け込んでいることにも、気づいたのだった。

「日本からの13ビジョン」

2006年11814日 ベトナム・ハノイ

 

ベトナム美術協会から招待された日本の画家8名、写真家5名らによる合同展に参加。

「池袋モンパルナス」 

2002年10月11~12日 豊島公会堂・豊島区東池袋

 

豊島区からの依頼で参加。「池袋モンパルナス」(写真中央)をはじめ、「上野大仏」(同右)、「お化け煙突」(同左)など、「東京現代遺跡発掘の旅」の写真を展示。

「東京現代遺跡発掘の旅」 

2002年21日~330日 テプコ浅草館・台東区西浅草

 

テプコ浅草館からの依頼で行った企画展。

 

一世を風靡した東京のシンボルたちは、今という時代に何を語りかけてくるのか。”夢の跡地”に立てば、記憶の断片がよみがえってくる。